新しいTeamsへの自動更新について①~切り替えの条件と方法

こんにちは!SxSの橋本です。3月になり、徐々に春の訪れが近付いてきましたね。

本日は今月末より実施される、新しいTeamsへの切り替えについてのお知らせを2回に分けてお伝えします。
前半のこの記事ではその概要と、管理者側で設定できる更新ポリシーについてご説明します。

目次

自動更新の概要

2023年10月5日以降、新しい「Microsoft Teams」アプリの一般提供が開始されています。

これまでは、従来のTeamsを使い続けることも可能でした。
しかしながら、2024年3月31日以降は、
すべてのユーザーが新しいTeamsへ切り替えられることが決定しています。

従来のTeams

新しいTeams

新しいTeamsへの切り替え方

前述の通り、2024年3月31日以降は従来のTeamsは利用できなくなり、
新しいTeamsへ自動的に切り替わります。

既に新しいTeamsが利用可能となっているテナントが殆どかと思いますので、
3月31日以前であっても従来のTeamsを利用しているユーザーは、
画面左上の「新しいTeamsを試す」トグルから新しいTeamsに切り替えることができます。

テナントで従来のTeamsのみと制限されていなければ、
このトグルはブラウザ・デスクトップアプリの両方とも、すべてのユーザーに表示されています。

新しいTeams利用の前提条件

新しいTeamsを利用するための前提条件は以下となります。

  1. OSが Windows 10 バージョン10.0.19041 以降、または macOS 12 (Monterey) 以降であること 
  2. WebView2 (デスクトップアプリなどにEdgeのブラウザ機能を埋め込むための機能) を最新版に更新すること 
  3. 配信の最適化 (Microsoft製品の更新で共通に使われる仕組み) を有効にすること 

Teams更新ポリシーの構成

新しいTeamsもしくは従来のTeamsの利用を、テナント内のユーザーに対してどのように設定するかは、
Teams管理センターの更新ポリシーを構成することで制御できます。

更新ポリシーは現時点では、以下の2点を設定することが可能です。

  • Teams のプレビュー機能を表示する 
  • 新しいTeamsクライアントを使用する(2024年3月31日以降は設定値が無効となります) 

ここでは新しいTeamsの更新ポリシーの作成とグループへの割り当て手順をご紹介します。 


  1. テナント管理者アカウント、またはTeams管理者アカウントでTeams 管理センターにサインインします。
  1. 左側のナビゲーションで「チーム」を展開し、「Teams 更新ポリシー」を選択します。
  1. 「追加」をクリックして新しいポリシーを追加、または既存のポリシーを選択して編集します。
    画面幅によって「追加」が見えない場合がありますので、その場合はメニュー右側の「・・・」をクリックしてください。
  1. 更新ポリシーを構成します。
    「新しいTeamsクライアントを使用する」の設定値は、以下の5つから目的に合わせて選択します。
  • 無効
    新しいTeamsが利用できなくなり、従来のTeamsのみ利用できます。
  • 既定として従来のTeams
    従来のTeamsを既定に設定し、必要に応じて新しいTeamsへ切り替えることもできます。
  • Microsoftが管理
    デフォルトの設定値となり、Microsoftが管理している切り替えスケジュールに合わせて、
    新しいTeamsを既定に設定します。
    テナントの更新プログラムチャネルによって、新しいTeamsが既定となる時期は異なります。
    殆どのテナントでは新しいTeamsが既に既定となってます。
  • 既定として新しいTeams
    新しいTeamsを既定に設定し、必要に応じて従来のTeamsへ切り替えることもできます。 
  • 新しいTeamsのみ
    従来のTeamsが利用できなくなり、新しいTeamsのみ利用できます。
  1. 「適用」をクリックして新しいポリシーを作成します。
  1. 「グループポリシーの割り当て」をクリックして、ポリシーの割り当て画面に切り替えます。
  1. 「追加」をクリックして新しい割り当てを追加します。
  1. ポリシーを割り当てるMicrosoft 365 グループ(Teams のチーム)を指定し、
    「ポリシーの選択」では先ほど作成した新しいポリシーを選択します。
  1. 「適用」をクリックすると以下の確認画面が表示されますので、「確認」をクリックします。
  1. 一定時間の経過後、新しいポリシーが指定したグループに割り当てられます。

Teams更新ポリシーの構成手順は以上となります。

後半の記事では新しいTeamsに切り替わったことで、
従来のTeamsからどのような点が変化したのかをお伝えします。

SxSブログでは、今後もMicrosoft 365関連のさまざまな情報を発信していきます。
ご興味がございましたら、ぜひお問い合わせフォームからご連絡ください。

目次