こんにちは!SxSの山本です。
6月に入り、曇りや雨の日が増えてきましたね。
空が暗いと気分も上がらないし、部屋干しの洗濯物はどうしても乾いたかを疑ってしまうので、
何日かに一回だけでもいいのですっきり晴れる日が欲しいところです。
さて、今回は2026年2月にあったPower Appsのキャンバス アプリのモダン コントロールに関する更新内容を紹介したいと思います。
モダン コントロールを使うための準備
モダン コントロールとモダン テーマは、キャンバス アプリの設定でオンにすることで使用可能になります。

コンボボックスの更新内容
- 大量データへの対応
- 従来は、データ ソースに接続した場合、実用上およそ 800 件程度が上限となり、多くのアプリで回避策が必要でした。更新後は、数1000件のアイテムを直接扱えるようになっています。さらに、非常に件数の多いデータの場合でも、SearchText出力プロパティを使用したサーバー側での絞り込みにより、データ規模を問わず利用できます。Dataverseの多対一リレーションシップが正しく動作し、これまで安定して利用できなかった関連データの扱いが可能になりました。
- 選択操作の改善
- 選択済みの項目をクリックすると、選択を解除できるようになりました。
- フォームでの安定性向上
- フォーム内でSubmitForm() 実行後に値が保持され、Reset() 実行時には正しく初期化されるようになりました。
- 既定値の見直し
- SelectMultipleプロパティはtrueが既定になりました。
日付の選択の更新内容
- ビューモードの正しい表示
- DisplayMode.Viewの日付は読み取り専用で表示されるようになり、編集はできなくなりました (以前はビューモードでも編集することが可能でした)。
- 動的レイアウトにおける信頼性の向上
- ギャラリーや画面遷移を含む構成の場合に、選択した日付が正しく保持されるようになりました。
- タイムゾーンの尊重
- DateTimeZoneプロパティが日付の表示と保存に正しく適用されるようになりました (以前は、このプロパティ値が無視されることがありました)。
- モバイル デバイスでの表示
- カレンダー表示がモバイルデバイス向けに適切なサイズになり、デフォルト設定 (幅 560、高さ 64、フォントサイズ 24) が最適化されました。
テキスト入力の更新内容
- OnChangeイベントの発生タイミング
- キー入力のたびに発生するのではなく、入力欄からフォーカスが外れたときに発生するようになりました。
- ユーザーの入力に合わせた出力値の更新
- TriggerOutputプロパティの既定値は、即時更新の場合はKeypress、フォームではパフォーマンス向上のためDelayedが自動的に使用されるようになりました。
- ビューモードの正しい表示
- DisplayMode.Viewのテキストは読み取り専用で表示されるようになり、編集はできなくなりました (以前はビューモードでも編集することが可能でした)。
テキストの更新内容
- OnSelectプロパティの追加
- OnSelectプロパティが追加され、テキストをクリックした際に実行する処理を設定できるようになりました。これにより、画面遷移や内容の展開/折りたたみなどを、別途ボタンを用意せずに実現できます。
- 高さの自動調整の改善
- 縦向きモードでスクロールバーが表示される問題と、コントロールが非表示になったときに高さの自動調整が再計算されない問題が修正されました。
- 垂直方向の配置の既定値
- VerticalAlignプロパティの既定値がVerticalAlign.Middle (中央揃え) になりました。
数値入力の更新内容
- スタイル適用範囲
- フォント色や文字の太さ、プロパティ画面の構成がテキスト入力と統一されました。
- OnChangeイベントの発生タイミング
- 入力欄からフォーカスが外れたとき、および数値の増減ボタン操作時に発生するようになりました。
- 最小値/最大値の検証の改善
- Minプロパティの数値 > Maxプロパティの数値 となる設定はできなくなり、実行時に発生していた設定エラーを防止できるようになりました。
タブ リストの更新内容
- 新しいAppearanceプロパティ
- よく使われるデザイン (透明、控えめ、下線付き、塗りつぶし) が簡単に選択できるようになりました。
- アイテムの順序
- 作成者が指定した順序が保持されるようになりました (以前は、アイテムが予期せず並び替えられてしまうことがありました)。
ラジオの更新内容
- アイテムの順序
- Itemsプロパティで指定されたアイテムの順序を尊重し、同じ順序で表示するようになりました (以前は、アイテムが予期せず並び替えられてしまうことがありました)。
- ビューモードの外観
- DisplayMode.Viewは無効状態ではなく読み取り専用表示になりました。
- ギャラリー内での選択の修正
- 一度のクリックで正しく動作するようになり、選択時に二度クリックする必要がなくなりました。
リンクの更新内容
- 折り返し動作の修正
- Wrapプロパティで、テキストの折り返しが正しく制御されるようになりました (以前は、このプロパティを変更してもテキストが正しく表示されないことがありました)。
- 編集画面での動作
- Altキーを押しながらクリックするとリンクが開くようになりました。これは、クラシック コントロールと同様の動作です。
情報ボタンの更新内容
- コンテンツ表示の修正
- ポップアップメッセージが正しく開き、内容が適切に表示されるようになりました (以前は、長いテキストが途切れたり、ポップアップメッセージからはみ出したりすることがありました)。
- クリック操作の安定性の向上
- 特定のシナリオで情報ボタンをクリックしたときに発生した断続的なクラッシュを解決しました。
ドロップダウンの更新内容
- Fluentテーマのポップアップ表示
- デスクトップ版では、ドロップダウンリストがアプリのビジュアルデザインに合わせたFluentテーマで表示されるようになりました (以前のバージョンではブラウザのHTML要素である を使用していたため、テーマを適用できませんでした)。
- モバイル版では、どちらのバージョンもデバイスネイティブのピッカーを使用しており、変更はありません。
- 新しいItemDisplayTextプロパティ
- データソースレコードのどのフィールドをリストに表示するかを制御する、新しいプロパティが追加されました。文字列配列の場合、このプロパティは自動的に既定値が設定されます。テーブルデータソースの場合は、表示する列をこのプロパティに設定する必要があります。
アイコンの更新内容
- OnSelectプロパティのサポート
- OnSelectプロパティが追加され、アイコンを選択するとアクションがトリガーされるようになりました。
- 境界線と塗りつぶしの完全な制御
- 新しい Fill、BorderColor、BorderStyle、BorderThicknessプロパティと、RadiusTopLeft、RadiusTopRight、RadiusBottomLeft、RadiusBottomRightの4つの角丸プロパティといった、多彩なスタイル設定オプションが提供されました。
- パディングのサポート
- 新しいPaddingTop、PaddingBottom、PaddingLeft、PaddingRight プロパティにより、アイコングリフとコントロール境界間の間隔を制御できるようになりました。
- BasePaletteColorプロパティの追加
- アイコンにカスタムテーマカラーが適用できるようになりました。
スライダーの更新内容
- デフォルト値と値の分離
- Defaultプロパティは初期値を設定します。Valueプロパティは読み取り専用出力プロパティになりました。
コントロールの更新
既に使用中のモダン コントロールが更新対象のコントロールの場合、以下のメッセージが表示されます。

コントロールのアップデートが可能な場合は、「更新」ボタンをクリックすることで最新の状態に更新されます。

「更新」ボタンをクリックすると、コントロールが更新されました。
更新したことで、テキスト コントロールにOnSelectプロパティが追加されています。
モダン コントロールは当初はクラシックとは勝手が異なるところも多く、扱いづらいと感じていた人も多いのではないでしょうか?
ですが、こうした定期的なアップデートを経て、使いやすくなる部分も増えてきました。このようなアップデートを機に、モダン コントロールを試してみるのはいかがでしょうか。
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