SharePoint 2013ワークフローのEOS対策できていますか?

こんにちは!ソノリテの中村です。
梅雨かと思う暇もなく、今年も猛暑の予感を感じるこの頃ですね。

本日は機能廃止まで1年を切った「SharePoint 2013形式のワークフロー」の有効期限切れ対策について改めてお話します。

ユーザー部門でワークフローを作成していたり、時間がなくて移行ができていない、そもそも何のこと?という方もいらっしゃるでしょう。
本記事ではまだ移行ができていない方々に向け、SharePoint Online上での「SharePoint 2013ワークフロー」のサポート終了と「Microsoft Power Automate」のクラウドフロー(以下、クラウドフロー)への移行について基本的な情報や移行のポイントを紹介します。

移行の準備がまだの方も、これを機に一緒に進めていきましょう!

目次

このブログは SxS を提供しているソノリテが作成しています。

SharePoint DesignerとSharePoint 2013ワークフロー

SharePoint 2013ワークフロー(以下、2013ワークフロー)とは、SharePoint Designerを利用して作成する「SharePoint 2013形式のワークフロー」とSharePoint Online標準で用意されている「SharePoint 2013形式のワークフロー」の総称です。

標準機能で作成可能なワークフローは機能が限られているため、多くの方はSharePoint Designerを利用して、ユーザーへの通知や承認フローをSharePointサイトに組み込んできました。
SharePoint Designerによるカスタマイズは利便性の良さや拡張性の大きさから、クラシックUIの時代から長らくSharePointサイトカスタマイズの主要な手段として利用されてきました。

しかしながら、SharePoint Designerはリリースしてから10年以上が経過しており、2026年7月14日にサポートの終了を迎えます。
2013 ワークフローについては、このタイミングより少し早く、2026年4月2日でサポートが終了します。

サポート終了後は、新規作成や利用ができなくなるため、現在利用しているワークフローはすべて、クラウドフローなどのモダン機能への移行が必要です。
※新規テナントでは新しく2013ワークフローを利用することはできません。

サポートの終了時期については以下の公開情報もご参考ください。

そのまま使い続ける方法はないのか

サポート期限終了後はMicrosoft社の方で機能そのものを停止するため、そのまま利用しつづけることはできません

以前にはSharePoint Designerを利用してSharePoint 2010形式のワークフローが作成可能でした。
こちらのサービス終了の際も今回と同様の流れでサービス終了されましたが、期限以降は新規の作成、利用共にできない形に変更されています。

SharePoint 2010形式のワークフローのサポート終了時を踏まえても、現在作成・利用されているワークフローはすべてクラウドフローへの移行することを前提に考える必要があります。

何をしないといけないの?

それでは、クラウドフローに移行する場合の進め方について、ご紹介します。
SP2013ワークフローを移行する場合は以下のようなステップで進めていきます。

STEP
SP2013ワークフローの利用状況の確認

評価ツール(Microsoft 365 Assessment ツール)などを利用して、対象のワークフローの利用状況を確認します。
どこのサイトにどんなワークフローが存在しているのか、どれくらい利用されているのか、を確認しましょう。

STEP
移行対象のワークフローの確認

STEP 1で確認したワークフローに対して、移行要否を決定していきます。
使われているワークフローなのか、優先度が高いものはどれなのか、という観点で優先度と重要度を確認します。

STEP
移行方針の検討

STEP 2で移行が必要となったワークフローについて移行方針を決めていきます。

  • 全体の開発ルール、開発方針
  • アクションの対応方針
  • ユーザーの利用方法や自動実行などワークフロー起動方法
  • 利用するライセンスやライセンスの割り当て方法
  • その他の代替機能への移行

Power Automateの利用設定や運用方針が定まっていない方は、このタイミングで導入のための準備を行いましょう。

STEP
移行の実施

STEP 3で決めた以降方針に従ってワークフローを移行していきます。

終わりに…

機能の廃止やサポート終了はクラウドサービスでは避けられません。
長く使っていた機能からの切り替えはハードルが高いものではありますが、AIも利用可能になるなど、ノーコード・ローコードでの開発手段もどんどん進化しています。
SP2013ワークフローのクラウドフローへの移行を機に、ぜひPower Platformを利用したDXの取り組みをご検討ください!

ソノリテでは、このようなサービス終了に伴った移行のご支援、新規サービスの導入支援、移行のためのアプリケーション開発などの実績も豊富にございます。

SxSのサポートについて知りたい方は、こちらのリンクからDLください。
個別のご相談はお問合せフォームからお気軽にご連絡ください。

    お名前必須


    参考になったらシェアお願いします!
    • URLをコピーしました!
    目次